NLPマスタープラクティショナー|広島5期

コース1日目

NLPマスタープラクティショナーコース広島5期がスタートしました!

NLPには2つの認定コースがありますが、
グロウアップでは以下のように定義付けています。

1.NLPプラクティショナーコース
「スキル」と「スキルの基本的な使い方」を学ぶ

2.NLPマスタープラクティショナーコース

「スキルの原理」「状況に応じたスキルの使い分け」「組み立て方」を深める。


スキル=道具と例えてみましょう。
プラクティショナーレベルでは、以下を学び実践します。

  • 道具を揃える
  • 道具の基本的な使い方を知る
  • 道具に慣れるまで使ってみる

日曜大工やお菓子作りでれば
「既存のキットでつくる」というイメージです。

手間をかけずに形になりますが
使う場所や状態により、適切ではない場合があります。


マスターレベルでは、さらに以下を学び実践します。

  • 道具の原理を知る
  • 状況に応じた道具の使い分け
  • スキルの組み立て方

日曜大工やお菓子作りであれば
「オリジナルを作る」というイメージです。

道具の原理を知る=柔軟な対応が可能となる

    • 日曜大工で、スパナがない!
      そんな時、テコの原理を知っている人は、六角ボルトとナットで対応できます。
    • お菓子作りに、バターが使えない!
      そんな時、素材の特質を知っている人は、水切りヨーグルトで代用します。

状況に応じた道具の使い分け=完成度やスピードが高まる

    • この作業には「電動ノコギリor丸ノコ」どちらが適しているだろう
    • 所要時間を短縮するため、フードプロセッサーで生地を作ろう

組み立て方=学んだことを組み合わせて使うことができる

    • 使う場所やシーンにぴったりの棚を設計する
    • 贈る相手によって、素材や形を変える


そんなマスターコース、初日のテーマは「言葉と思考」
全8日間の中でも、格段に頭を使う1日です。


初日の内容

● NLPについて
プラクティショナーとマスターの違い
マスター受講の心構えについて

● デカルト座標
「質問の角度を変える」ための言語パターンです。
哲学者のデカルトの思考に基づいています。

・定理
・反転
・逆転
・リバース

これらを使い質問をすることで、自分や相手の思考に
「柔軟性」を持たせることが可能になります。

● 演繹法・帰納法
演繹法と帰納法を使った説得方法について。

・演繹法:特定のルールから結論を導き出す方法
・帰納法:類似点をまとめることで結論付ける方法

これら2つを使い分けることで
相手や状況に適した「説得力」を得ることができます。

● 前提(言葉による仮定)
前提とは以下を指します。
・ある物事が成り立つための、前置きとなる「条件」
・推論において、結論が導き出される際の「根拠」

言葉に含まれる「前提(条件・根拠)」を読み取ることで
「言葉に出ない思い」や「隠された真意」を知ることができます。

● ロジカルシンキング
論理的に思考を構築する手法について。
仮説・見立て・検証を論理的に行うことで、目標実現・問題解決の能力を養います。
また理論の崩し方を知り、異論を唱える際に役立てます。

論理とは
1. 筋道がハッキリしていること
2. 筋道に妥当性があること

筋道を立てるところは、自分1人でもできます。
しかし妥当性を1人で検証することは困難が生じます。

講座で自身の論理を仲間に披露することで、
より多くの成果を得ることができるでしょう。

● SMARTゴールとSCOREモデル
目標設定・問題解決に大変有効なスキルです。

SMARTゴール:目標設定のポイントを羅列した原則
SCOREモデル:問題解決に役立つカウンセリングモデル

この2つを有効的に使えるかどうかで、成果に大きな差がつきます。

コーチング・カウンセリングの現場で活用すると
「必要な質問」と「不要な質問」を判断できるようにもなります。

2018.05.20

コース2日目

コース2日目は「価値観・交渉術」がテーマの1日。

心理学では、人は価値観や思い込みによって意思決定をしていると言われます。

しかし、案外自分自身の価値観や思い込みに気付いてはいないものです。


仕事に取り組むとき・家族と関わるとき・恋愛をするとき…
あなたはどんな考えで、何を大切にしているのでしょうか?

人生には様々な選択肢があり、どの道を進むか迷うことがあります。

そんなとき自身の本当の「価値観・思い込み」を知ることは、
より適した思考・行動をとる上で、大変重要です。

また相手の「価値観・思い込み」を知ることは、
要望を聞き入れてもらう、議論をスムーズに進める
といった折衝の際に、大きく力を発揮します。

NLPマスターコース2日目では、そんな価値観と交渉術について深めました。


2日目の内容

チェイニングアンカー
チェイニングアンカーは、プラクティショナーで学ぶ「アンカリング」の応用編です。

アンカリングには様々な種類がありますが、
どのアンカリングが効果的かは、状況によって異なります。

チェイニングアンカーは、
「現在の状態」と「望ましい状態」がかけ離れている時に、効果を発揮します。

通常のアンカリングでは、効果が薄いと感じた時。
チェイニングアンカーで「中間ステート」を作ります。

先延ばし(現在の状態)

しないとな~(中間ステート)

やろうかな(中間ステート)

やるぞ!(望ましい状態)

このように、気持ちを「鎖(チェーン)」のように繋げることで
心や身体の動きを、無理のない形で変化させることが可能になります。

●バリュー
バリューは直訳すると「価値」です。

些細な選択から、大きな決断まで。
私たちは常に、自身の「価値基準」に照らし合わせ、思考や行動をしています。

・ 買い物をする
・ 進路を決める
・ 仕事を選ぶ
・ 恋人を選ぶ
・ メニューを決める

人は「価値」を感じることに行動を起こします。

そのため「何に価値を見出すのか」を知ることは
より最適な選択・決断をすることにつながります。

なお、NLPのバリューでは「価値観の順位付け」を行います。

そしてその順位付けの結果次第では、最適な選択・決断ができるように
「順位を自身の都合の良い順に入れ替える」ということを行います。

ネゴシエーション
ネゴシエーションは直訳すると「交渉、協定・取引などの話し合い」「情報を相互に根幹すること」です。
ここでは、意見や方向性の不一致が発生した際に「議論によって合意や調整を図る」ことを指します。

交渉を行うのは、ビジネスシーンだけではありません。
日常のシーンでも、私たちは交渉を行っています。

ネゴシエーションは、駆け引きや勝ち負けではありません。

人にお願いをするときや、何かを決めるとき。
そんなシーンで、お互いをWIN-WINの関係へと繋げる手段として、存在しています。

講座では「お互いにとって有効な着地点」を見つけ、
「相手の納得を得る」ための方法を学び実践します。

2018.06.03

コース3日目

コース3日目は「ビリーフ:思考と行動に違いを生む」がテーマの1日。

ビリーフとは「思い込み・固定概念」を指します。
私たちは、自分の中あるビリーフ(思い込み)をもとに、世界を捉えています。

「仕事は◯○するべきだ」
「結婚とは◯○である」
「成功するためには◯○が必要だ」
「親は◯○であるべきだ」

これら◯◯に入る言葉はすべて、過去の経験を基につくられたビリーフ(思い込み)です。
これまでの人生であなたが築いてきた「ルール」とも言えます。

このビリーフ(思い込み)に「正しい」「間違い」はありませんが、
時に私たちへ「制限・ブレーキ」をかける要素になることがあります。


例えば「仕事は ”コツコツまじめに” するべきだ」というビリーフ。
このことを強く信じている人は、

  • 上手に手を抜く方法を選べない
  • 楽をして結果を出している人を認められない

ということもあるでしょう。

また「結婚とは ”忍耐” である」という思い込みがある場合

  • 必要のない我慢をしてしまう
  • 好き勝手に振る舞う配偶者に、不満が溜まる

という、不都合がおこる場合もあります。


そんな時に有効なのは、ビリーフ(思い込み・固定概念)を緩めることです。

ビリーフを緩めることで

  • 気持ちが楽になる
  • 抵抗感がなくなる
  • 柔軟な対応をする

そんなことを可能にします。


3日目の内容

グロウアップのマスターコースでは
ビリーフを緩めるために「2つのアプローチ」を行います。

●ビリーフを緩める①:イメージを使う手法
多くのNLPスクールが教える手法です。
サブモダリティというスキルを応用します。

●ビリーフを緩める②:言葉の力を使う手法
グロウアップ独自のカリキュラムです。
言葉(メタモデル・ミルトンモデル・リフレーム)を使い、思い込みを緩めます。

多くのNLPスクールでは「①イメージを使う」を学ぶのみです。
しかしグロウアップでは、独自のカリキュラムとして「②言葉の力を使う」を導入しています。

なぜなら「①イメージを使う手法」はワークを行う必要があり、実施できる場面が限られているからです。

その点「②言葉を使う手法」であれば、いつでも・どこでも 行うことが可能です。
そのため、より実用度の高い方法と言えます。

2018.06.17

コース4日目

コース4日目は「無意識の中に言葉を届ける」がテーマの1日。

私たちの内側には、本人も気付いていない大きな可能性が眠っています。
そんな可能性に気付くための関わり方に「催眠」というものがあります。

「催眠」という言葉に、怪しさを感じる方も多いと思います。
「人を思い通りに動かす術」のようなイメージされるかたもいらっしゃるでしょう。

しかし、ここで指す「催眠」は、ショー的なもの(いわゆる古典催眠)とは異なります。
人間心理の仕組みを利用した、誰でも習得できる技術です。


20世紀最高の催眠療法家として知られる精神科医・心理学者に、ミルトン・エリクソンという人物がいます。
彼は言葉を巧みに使うことで「本人も気付いていなかった本音」に気付かせました。

催眠には、一見普段の会話のように聞こえる雑談の中に、いくつもの心理テクニックが隠されています。

催眠の技術を用いて、言葉の使い方・文章の作り方を、今より少し工夫する。
そうするだけで「癒し」と「変容」を与える関わり方が可能になります。


なお催眠の技術は、学んでも「そのままでは普段の生活で使うことが難しい」ことが多いです。
そのため、グロウアップでは一般的な催眠スキルと共に、「日常的に活用するためのコツ」もお伝えしています。

今回の講座を受講された方からはこんな声が。

  • 以前に結構な費用を払って催眠のカウンセリングを受けましたが、全く催眠に入れませんでした。
    けれども今回グロウアップのマスターコースを受講して、こんなに簡単に催眠状態に入れるのかとビックリしました。
  • 別のスクールで催眠を習ったことがありましたが、習うスクールでこんなにも違うのかと驚きを隠せません。
  • 催眠を使う場なんてないけど…と思っていましたが、日常で使えることがわかり、言葉の使い方を改めて考えさせられました。

このように、グロウアップの講座は催眠においても、実践的な学びを得て頂けていると感じています。


催眠を学ぶということは、コミュニケーションの手法をより深く知るということです。

  • 今ある制限を解いていく
  • 目標に向かって背中を後押ししてくれる
  • 世界観をより広げる

自分や相手の中にある可能性に気付き、望む日常へと繋がる。
そんな喜びを感じて頂けたのではないかと思います。


4日目の内容

●催眠
催眠とは「 1つの考え・または一連の考えに対して、集中した注目と受容性を保った状態」を指します。

つまり

  • 何かに集中している
  • リラックスしている
  • 自分で意識をコントロールしていると認識している

これらを全て包含した状態です。

催眠状態になると、言葉がダイレクトに無意識へ届きます。
そして、内部対話を引き起こしやすくなります。


催眠にはいくつかの種類があります。

  • 退行催眠
    過去に遡ることでトラウマの発見やリソースに気付くことが出来る
  • 健忘催眠
    ある特定の事項を思い出せなくする
  • 感覚麻痺
    本来感じるはずの感覚を感じなくする


退行催眠は、心理療法で用いられることが多いです。
リラックスしながら自分の内側に集中することで、普段は意識していない、深い自分自身に気付くことができます。
それらは、トラウマの発見・リソースの発掘につながり、また問題解決・目標達成を早めることを可能にします。

健忘催眠・感覚麻痺は、テレビなどで観る催眠ショーにも用いられています。
誘導者の巧みな言葉により、色々なところに集中(他の情報を遮断)を向ける。
そうすることで、名前を思い出せない、感覚がなくなったというような状態になっていきます。

2018.07.01

コース5日目

マスターコース5日目は「行動を促す」がテーマの1日。

私たちの心の深層には、情報をさまざまなふるいにかける「フィルター」のようなものがあります。

このフィルターは「無意識的に習慣となっている思考の癖」です。
その人の個性を形成する大きな要素であり、行動や思考を作り出しています。

そしてそれは「意思決定・行動選択」に関しても、例外ではありません。

ある状況において
「行動を起こす」or「行動を起こさない」
どちらに価値を感じるかは、各々のフィルターにより判断されます。


誰かに対して「融通が利かない」「頑固」と思う時。
自分に「やる気が出ない」と感じる時。

  • 各々の行動を起こす言葉や態度
  • 意思決定や行動までのパターン

を知り活用することで、レベルの高いコミュニケーションを行うことが可能になります。

そしてそれは、

  • 自己/他者の能力を引き出す
  • 意思決定に大きな影響力を与える
  • 人や場面にあった対応

に繋がります。


5日目の内容

●メタプログラム

私たちには、様々な情報をふるいにかける「フィルター」があり、
各々が持つフィルターを通して、思考や行動を行っています。

フィルターにはいくつかの種類があります。

主なフィルター
「価値観」=行動の基準
「信念」=行動の手段
「メタプログラム」=行動の動機付け
「過去の記憶」=行動の照合
「過去の判断」=行動の確認

その中でも「メタプログラム」は心の深層にある、最も影響力のあるプログラムです。
「情報を整理・構成し、反応する際の土台となるもの」と言えるでしょう。


メタプログラムは主に20のパターンに分けられます。

  1. 外的振る舞い:内向型/外向型
  2. 内的処理:直感型/感覚型
  3. 内的状態:思考型/感情型
  4. 適応反応:判断型/観察型
  5. 方向性のフィルター:目的追求型/問題回避型
  6. 理由のフィルター:可能性/必要性
  7. 参照枠のフィルター:内的参照枠/外的参照枠
  8. 確信するための表彰システムのフィルター:見る/聞く/読む/する
  9. 確信するための実証のフィルター:直感/毎回/回数/一回/期間
  10. 管理方向のフィルター:自己管理/他者管理/あえて他者管理しない自己管理
  11. 行動のフィルター:能動的/内省的/同程度
  12. 所属のフィルター:独立プレイヤー/チームプレイヤー/管理プレイヤー
  13. 仕事の志向フィルター:物・こと重視/システム重視/人間重視
  14. 主要な興味のフィルター:人重視/場所重視/物・こと重視/活動重視/情報重視
  15. チャンクサイズのフィルター:詳細/詳細から全体/全体/全体から詳細
  16. 関係のフィルター:同一性/例外はあるが同一性/相違性/例外はあるが相違性
  17. 感情的ストレス反応:冷静/感情的/選択
  18. 時間保存のフィルター:スルータイム/インタイム
  19. 除法助動詞の配列パターン:可能性/必要性
  20. 注意方向のフィルター:自己注視/他者注視


メタプログラムの例

Q:職場に新しい人が入ってきました。
その人が「仕事に長けている」ということを確信するために、何回実証が必要ですか?

この質問では、仕事におけるあなたの
確信するための表彰システムのフィルター
確信するための実証のフィルター
を知るすることができます。

  • 「2〜3回ほど一緒に仕事をすればわかる」という人
    →確信するために「何回か」「する」ことを重視する

  • 「仕事ぶりを見れば直感でわかる」という人
    →確信するために「見る」ことと「直感」を重要視する

  • 「今後半年間の実績を確認すればわかる」という人
    →確信するために「データを読む」ことと「一定の期間」を重要視する


あなたが新人の立場だったら…
「2〜3回ほど一緒に仕事をすればわかる」という上司には「初めの2〜3回は気を抜かない」という対応をとることで、良い印象を残すことができるでしょう。

逆に上司・同僚の立場だったら…
自分が相手に「ラベルを貼る瞬間」を知ることで「本当にその判断は正しかったのか?」と振り返ることができるでしょう。


わたしたちは思考や行動において、ある一定のパターンを無意識のうちに使っています。
メタプログラムを用いると、そのパターンを知ることができます。

「相手は、どのような刺激を与えれば、行動を起こしやすいのか?」
それを知ることで、他者への大きな影響力と、能力の引き出しに通じることでしょう。

「自分は、どのような刺激に反応しやすいのか?」
それを知ることで、深い自己理解と行動に繋がることでしょう。

2018.07.15

コース6日目

マスターコース6日目は「思考を整理する」がテーマの1日。

思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。
言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。
行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。
習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。
性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから。
〜マザー・テレサ〜

「思考」はあなたの個性であり、これまでの人生の歩みです。
無意識のうちに、あなたの行動や習慣を形作っています。

そのため「思考を整理することは難しい」と思われる方も多いでしょう。
しかしそれは、ただ単に技術を知らないだけなのです。


マスターコース6日目では、思考整理に役立つ2つのスキルを学びます。

建設的な思考をする「ディズニー・ストラテジー」
制限となるものを外す「スライト・オブ・マウス」


2つのスキルに共通するものは
「イメージの言語・非言語化」と「仮説」です。

「イメージの言語・非言語化」を行うと、情報が整理され明確になります。
そのため、物事を客観的にみることができるようになります。

また「仮説」という基準を得ることで、検証することができるます。
そのため、次にすべきことを、スピーティーに決めることができようになります。
また、原点に立ち返ることが出来るため、思考が迷子になることがなくなります。


NLPでは、これらのスキルをワークを通じて、学び実践します。
そのため、論理的思考が苦手な方でも、ロジカルに考えることができるようになるのです。


6日目の内容

●ディズニー・ストラテジー
数ある問題をクリアにし、夢や目標を実現してきたウォルト・ディズニー。

彼は、3つの思考方法をバランスよく活用することで、成功を手にいれた言われています。
この3つの思考方法を体系化し、意識的に活用できるようにしたのがディズニー・ストラテジーです。

ディズニー・ストラテジーを活用し、思考の方法を身に着ける。
そうすることで、問題解決能力や課題の克服は抜群に上手くなります。


ディズニー・ストラテジー 3つの思考

  1. ドリーマー(夢想家)
    大いに夢を語る視点です。
    小さな目標から壮大な夢まで、子供のように無邪気に楽しく語ります。
    現実的かどうかなどは脇に置いて、どんどん夢を膨らませていきます。

  2. リアリスト(現実家)
    現実的に何をすべきかを考える視点です。
    夢を叶える前提で戦略を立てて行動を起こします。
    状況に応じて必要なものを冷静に考えます。

  3. クリティック(批評家)
    計画や根拠を批評する視点です。
    計画の欠点や矛盾点などの粗をみつけ指摘します。


誰もがこの3つの視点を持っていますが、どの視点をよく使っているかは、各々で異なります。
自分の思考の癖を知り、バランスよく活用する。
そうすることで、夢や目標へと着実に進んでいくことでしょう。


●スライト・オブ・マウス
言葉を使い、人の持つ思い込みを緩和させる手法です。
制限を持っている場合、スライト・オブ・マウスが有効になります。

14の視点から、凝り固まった思い込みをほぐしていきます。
新たな思考や行動につながるきっかけをつくり、背中を押すことが出来る手法です。

  1. メタフレーム
  2. リアリティ
  3. 世界モデル
  4. 適用
  5. 原因&結果の再定義
  6. フレーム・サイズ(時間の軸をずらす)
  7. バリュー(価値)
  8. 結果
  9. 別のアウトカム
  10. メタファー
  11. チャンクダウン
  12. チャンクアップ
  13. 反証・例外
  14. 意図


スライト・オブ・マウスの例

今回は「好きなことをするとお金を稼げない」という例を基に、
14あるスライト・オブ・マウスの中から、3パターンの言葉がけをご紹介します。

「好きなことをするとお金を稼げない」
→苦痛に苛まれながら仕事をしていたり、行動をする勇気が持てなかったりする。

  • フレーム・サイズ(時間の軸をずらす)
    「この考えがどんな未来を創ると思いますか?」
  • 別のアウトカム
    「お金を稼ぐこと以外にしたいことがあるとしたら?」
  • 反証・例外
    「好きなことをして稼いでいる人はいませんか?」


このスキルのポイントは、違う視点で物事を捉えることで思考を緩和することです。
思い込みをガラッと変える必要はありません。

今の思い込みによって身動きがとれなくなってしまっている時に
ほんの少しでも余裕が持てるようになればいいのです。


私たちは思い込みによって物事を捉える癖を持っています。

「〇〇してはいけない」
「〇〇すべきだ」
というような強い思い込みもあれば

「〇〇の方が良い」
「〇〇はしない方が良い」
というようなものもあります。


これらの思い込みに、良い悪いでありません。
場面によってはチャンスにも制限にもなります。

制限を紐解き、思考を緩和させる。
そうすることで、より満足度の高い人生を手に入れることができるでしょう。

2018.07.16

コース7日目

プラクティショナーコース7日目は「プレゼンテーションを極める」がテーマの1日。

プラクティショナーのプレゼンテーションは「人前で話すことを楽しめるようになる」ことがゴールでしたが、マスターコースではさらに「伝え方(準備・表現方法・伝える順番)」について深めます。

私たちは、誰かに何かを伝える時、その旨趣や想いをしっかりと伝達したいと思うものです。
しかし、ただ内容を説明し、熱く語るだけでは充分ではありません。

  • きちんと理解してもらう
  • もっと想いを伝える
  • 次の行動をスムーズに促す

これらを実現するには、相手に応じて伝達手段を使い分けることが大変重要です。

NLPのマスターコースでは、このような視点を元プレゼンテーションの「応用編」を学びます。

  • 振舞いや表現を使い分け、伝達力を高める(サティア・カテゴリー)
  • 相手への動機付けを効率的に行う(4Matシステム)
  • 相手の無意識を喚起し、聞く姿勢を持たせる(ネステッド・ループ)

脳が持つ機能を有効に活用する。
相手に応じた伝達手段をプレゼンテーションの型として身につける。

そうすることで、伝え手の影響力は増し、より聴衆に響く話し方が可能になります。
あなたの想いや意図は、より相手に伝わるようになるはずです。

※マスターコース7日は、台風12号の影響を受け、8月29日(日)→ 9月17日(月・祝)に変更となりました


7日目の内容

●サティア・カテゴリー

20世紀最大の心理療法家の一人と言われているバージニア・サティア。
彼女は「私たちには、ある種の原型となるメッセージの伝え方がある」という理論をもとに、家族療養を世界で最初に導入しました。
この家族療法は「組織・グループ」で物事を見る際に、大変有効な技法です。

この家族療法の理論と言語パターンをモデル化したものがサティア・カテゴリーです。
NLPのマスタープラクティショナーコースは、このサティア・カテゴリーをプレゼンテーションという切り口で学びます。

サティア・カテゴリーでは、メッセージの伝達手段を下記の5タイプに分類しています。

・Placater    プラケーター    ご機嫌取り
・Blamer    ブレーマー     非難する人
・Computer コンピューター   コンピューターのような人
・Leveler    レベラー      率直な人
・Distracter  ディストラクター  注意をそらす人 

組織・グループの状態に応じて、5タイプの振る舞いを使い分ける。
そうすることで、言葉の影響力を増すことが可能になります。


●4Mat(フォーマット)システム
人はそれぞれ「学び方」が違います。
そのため教える方は、個々のスタイルに合わせて「伝え方」を変化させる必要があります。

4Mat(フォーマット)システムは、この「伝え方」を効率良く行うために体系化されたものです。
1970年代にバーニス・マッカーシー博士により考案されました。

学習モデルと教授のシステムとして、世界中で最も広く使われています。
(ここでは「知的好奇心を満たす」という広い意味を含めて「学習」と表現しています。)

4Mat(フォーマット)システムでは、人を4つのタイプに分類しています。

  • WHY:その学びが役立つ理由を知りたい
  • WHAT:学ぶ根拠が欲しい
  • HOW:理屈ではなく、やり方を知りたい
  • WHAT IF:それが将来どう繋がるかを知りたい

聴衆が多い場合、4タイプ全ての言語パターンを用いることで、各々の動機付けを行うことが可能になります。
逆に1対1の場合は、相手のタイプに合わせた言語パターンを用いることで、学習の手助けを簡潔に行うことが可能になります。

なお、動機付けを行うべきタイミングも、それぞれのタイプにより異なります。
WHY>WHAT>HOW>WHAT IFの順に、動機付けのタイミングが遅くなるほど、学習意欲が失せる傾向があります。


●ネステッド・ループ(エンベディッド・メタファー )
ネステッドループは、メタファー(暗喩・隠喩)の活用形です。
ストーリーに階層構造を持たせることで、聞き手の無意識を刺激する技法です。

ネステッド・ループは、聞く姿勢を持たせる・暗示かける時に効果を発揮します。
また、影響力が増し、こちらの意図が相手により伝わるようになります。
さらに、聞き手が無自覚の内に、学習効果を高めることが可能になります。

ネステッド・ループは、相手に「伝える」という意味で応用力の期待できるテクニックです。
これは小説にも多く使われている技法です。

2018.09.17

コース8日目

マスターコース8日目は「コーチング・カウンセリング(応用編)」がテーマの1日。

プラクティショナーコースと、マスタープラクティショナーコース。
どちらも最終日にコーチング・カウンセリングを実践します。

プラクティショナーレベルは、以下の基礎的なスキルを使います。
「対人援助の心構えと、基礎を身につける」ことを目的としています。

  • ラポール
  • キャリブレーション
  • 視点の切り替え
  • 質問話法

マスターレベルでは、さらに、思考・行動パターンを活用する応用編となります。
これらを用い「心の奥底にある想いを汲み取る」こと目的としています。

  • 価値観
  • 信念
  • メタプログラム

プラク・マスター共に、これまでに学んだ使ってスキルを組合わせて、コーチング・カウンセリングを実践します。
実際にセッションを行うため、コース全体の復習も兼ねています。


なお一般的に、コーチング・カウンセリングというと「他者の目標達成・問題解決の手助け」というイメージが強いです。
しかし学ぶことで得られるものは、それだけではありません。

マスターレベルになると、価値観・信念・メタプログラムなど、深いレベルでの内部対話を行うことが可能になります。

価値観・信念・メタプログラムなど、マスターコースで学んだことを生かし、多面的な角度から問いかける。
そうすることで「動機」や「得たいもの」など、本人も気付かなかった答えを引き出すことが可能になります。


またグロウアップでは「問いかける力(質問力)」を鍛え、強化することを重要視しています。

クライアント(相手)の心の深層にある答えは、質問力がないと十分に引き出せないからです。
ガイド(コーチ・カウンセラー)の問いかけによっては「そのガイドの視野を通した答えにしか辿り着けない」ということも起こります。

より早く、より多くの気付きを得ていただく。
それこそが、クライアントの負担を減らし、希望を描くお手伝いに繋がります。

だからこそグロウアップでは、質問力を鍛え、強化するカリキュラムを実施しているのです。


最後に、私たちが一番コミュニケーションを行っている相手は、自分自身です。

マスターレベルのコーチング・カウンセリングの技術を活用することで
他者援助だけではなく、自らの望ましい状態も
「今以上に」「早いスピードで」手に入れることが可能になることでしょう。


コース8日目の内容

●コーチング・カウンセリング(応用編)
人は、頭と心に不一致を起こすことがあります。

言葉や態度で表現すること、心で望んでいることに、違いがある。
そんな時に、悩みや苦しみは生まれます。

マスターレベルでは、人の行動原理を知った上での関わりを行います。

  • 価値観
    何を大切にしてるのか?
    どんな基準で物事を捉えるのか?
  • 信念
    どんなルールが今の問題を作っているのか?
  • メタプログラム
    どんな言葉や態度でやる気を引き出せるのか?

こういった、心の奥底にアプローチすることで、本人すら気付いていない気持ちに気付いていきます。

「本当は何を大切にしたいのか?」
「何を守りたいのか?」

そんなマイルールを見直すことは、望む結果への選択肢を増やしたり、ストレスを軽減することに繋がります。

「新しい行動を無理なく生み出すための技術」
それが、マスターレベルのコーチング・カウンセリングです。


●認定証授与
一歩ずつ歩んできた軌跡。最後までやり切った結果。
8日間の努力の証として、認定証を授与いたしました。

●感謝のワーク
お互いの変化を承認し合い、お互いの変化の証人となった8日間。
時をともにした仲間へ感謝を伝え、コースを締めくくりました。

2018.08.11