『短時間で効果を出す関わり方』
「コーチング」という言葉が浸透し、多くの方が学ぶ時代になってきています。
コーチングは、相手の中に在るものを引き出すとても有効な手段ですので、学ぶことは本当に価値あることです。
しかし、本物のコーチングを知っている方はごく僅かなように感じます。
多くのスクールでは心理的なアプローチのみをコーチングと呼んでいます
「相手を信じて、ただ寄り添うだけで良い」ということを強調するのです。
もちろん、これはとても重要な癒しのプロセスです。
しかし心理的なアプローチだけでは解決出来ることに限界があります。
なぜなら根本的な問題は解決されていないからです。
そのため、傷付くたびに癒しが必要になります。
(気持ちが変わっても、問題となる要因が存在したままでは、本質的な改善には至りません)
本来のコーチングとは
以上の3つを踏まえて行う必要があります。
これは、生物-心理-社会モデル(bio-psycho-social model)と呼びます。
このことを理解した上で、最善のアプローチを「論理的」に行うことが大切です。
「論理的」にゴールへと導くということは
- 言葉や態度に現れるメッセージから本質を見つけ出し
- 見立て、仮説、検証に基づいた紐解き
- 適切なスキルを選択
- 状況に応じた臨機応変な態度
これらを「戦略的」に行うということです。
本当に問題を解決し、安定的な癒しへと導くためには、「偶然、結果が出た」のではなく「根拠」や「意図」を持って関わるのです。
そうすることで短時間で望む結果に繋げることが可能になります。
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今回の集中講座は5日間ありますが、まずは最初の2日間が終了しました。
受講生からは
「ゆっくり関われる時間がないからこそ、こんな関りを知りたかった!」
「いくつかのコーチングを受けたことがあるけど、こんな風にされたことはなかった」
「頭から煙が出る。甘いものが欲しい!!」
こんな声が挙がっていました。
次回は、ケーススタディを通して学びをより深めていきます。
楽しんで身につけていきましょう♬
2020.11.22-23
より短時間で望む結果へと導くためには、戦略的な関わりが必要です。
戦略的に関わるためには、以下の土台が必要です。
・事実と意見の区別を行う力
・読解力
・ゴールまでの流れを構築する論理力
3日目は、これらをベースに6つの手法を実践しました。
受講された皆さまからは
「コーチが余計な質問をすることが、どれだけデメリットになるかが実感できました」
「戦略的であるから、こんなに早く解決に向かうのですね!」
「論理的かつ柔軟な関わりをするための考え方がんくわかりました」
というお声をいただきました。
次回は、事例検討を通じて更に深く落とし込んでいきましょう。
2020.12.12
実際の現場では、想定通りに進まないことが多くあります。
そんな時にガイドに求められるのが「応用力」です。
集中講座4日目は、「応用力」を鍛えるために「事例検討」を行いました。
1つのケースについて、どのように関わっていけば良いのかを、それぞれがシュミレーションを行います。
そして、シュミレーションを発表しあいながら、考えられる限りの手法を模索します。
こうすることで、自分一人では見つけられなかった問題点や質問の切り口に気付けます。
結果、様々な角度からの視点が手に入るのです。
心は揺れ動くものです。
問い掛け方、問い掛ける順番で引き出せる答えは変わってきます。
コーチ&カウンセラーは1つのやり方に固執するのではなく、相手にあわせた関りが求められます。
柔軟に対応できる力を磨くために、こうした事例検討は凄く役に立ちますね。
次回も事例検討を通して、総仕上げを行っていきましょう。
2020.12.19
最終日は、下記のケースにて事例検討を行い学びを深めていきました。
① 職場の人間関係、子育て、自分の夢の狭間で悩む女性
② 会社の金銭的な問題と昔から貢献してくれている部下との関係に悩む経営者
コーチング&カウンセリングでは、答えは1つではありません。
そのため、このような事例をもとに、仲間と様々な角度から検証することは見識を広げてくれます。
日本初の心理系国家資格では「資質向上の責務」として、生涯学習・自己研鑽・相互研鑚を挙げています。
今回、集中講座自体はこれで最後になりますが、これからも勉強会などを通じて、知識や技術をアップしていただければと願っています。
この5日間、今までにないくらい頭をフル回転していただき、本当にお疲れ様でした。
今後の皆様の活躍を期待しています。
2020.12.26