彼らが同胞のもとへと帰るとすぐに、間違った道を歩んでいる者から真実を学ぼうとする、誤った情熱にかられた大勢の人々が集まってきて、口々に象について尋ね、一言たりとも聞き逃すまいとした。
耳に触った者はこう答えた。「大きな、ざらざらした平べったい生き物で、まるで絨毯のようだった」
鼻に触ったものが「いや、そうではない」と反論をする。「管のような身体をした、獰猛な危険なヤツだ」
足に触ったものはこう言った。「丸くて、太くて、がっしりした柱のような生き物だ」
全員が象の身体の一部分にしか触れていなかったので、その理解は不正解であり、全てを知るものは1人もいなかった。
(「盲人と象」:L.シャー「スーフィーの物語」1967)
考えさせられますすね。あなたは、この物語から何を感じたでしょうか。