「会議で発言をしない人はやる気が無い」
「自主的に行動しない人は責任感がない」
もしあなたの会社の幹部や管理職がこのような考えを持っていたら、それは時代遅れです。
そしてそれは、生産性が上がらない要因のひとつかもしれません。
「会議で発言をしない人はやる気が無い」
「自主的に行動しない人は責任感がない」
もしあなたの会社の幹部や管理職がこのような考えを持っていたら、それは時代遅れです。
そしてそれは、生産性が上がらない要因のひとつかもしれません。
Googleは2012年から4年間をかけて、成功し続けるチームに必要な条件は何かということを研究してきました。
研究対象は、社内にある数百におよぶのチームです。
「より生産性の高いチームはどこなのか?」
「そのチームはなぜ生産性が高いのか?」
ということを調査しました。
その結果、心理的安全性の高いチームは
ということが判明したのです。
組織行動学者のエドモンド氏によると、心理的安全性を低くする要因は「不安」だと述べています
発言することで、馬鹿にされたり、攻撃されたり、嫌われたり、無視されたり、笑われたり、責任を負わされたり…
このような不安があると、発言や行動がしにくくなるのです。
それらを取り除き安心して発言できる環境を作ると、コミュニケーションが活発になりアイデアが出やすくなります。
会議やミーティングでは黙っている時間が減りますし、特定の誰かしか意見を言わないということもなっていきます。
また発言だけではなく行動も起こりやすくなるため、自主的な行動が増えて、チャレンジがどんどしやすくなります。
だからこそ早く心理的安全な環境を社内に構築することは重要なことだと言えます。そうすると、無駄に長い会議とかなくなりますし、自主的に動け!と説教する必要
それでは、どのようにして心理的安全な文化をつくればいいのか?
事項では「リーダーシップ」の観点から3つお伝えします。
気づかないうちに否定するのが癖になっている方もいるかと思います。
ご自身の言葉を意識して話すようにしてください。
否定や非難をしていると感じたら、別の言葉で言い換えるようにしましょう。
どのように言い換えるかは、次の項でお伝えします。
人は観察することで学びを得る生き物です。
他の人が否定されるのをみると、自分も否定されるのではないかと思います。
否定されないことが分れば、従業員は安心して発言・行動が出来るようになります。
リーダーやマネージャーは否定したい気持ちをグッと堪えて受け入れるようにしましょう。
「仕事なんだから発言するのが当たり前」という考えは捨ててください。
発言者はリスクを乗り越えて発言しています。
その勇気や想いに対して感謝の気持ちを「ありがとう」で表しましょう。
すると相手は「発言して良かった」と思えて、次も発言するようになります。
感謝を伝える時のコツは、「笑顔」で「すぐに」です。
発言してすぐに「貢献できた」と実感できれば、気持ち良く次の仕事に取り掛かれます。
そしてモチベーションを高く維持できます。
感謝を伝えるときは、形式化しないようにしてください。
言葉だけを伝えるのではなく、目を見て笑顔を添えて伝えること。
可能なら具体的な理由も添えられると良いですね。
フリマアプリを運営するメルカリでは、社員同士が感謝を伝えあう仕組みを導入したそうです。
すると心理的安全性の向上につながり、社内アンケートでは87%の社員が「満足した」と答えたようです。
リーダーやマネージャーがレベルの高い発言をすればするほど、部下のハードルは上がります。
発言することへの不安が大きくなり、みんな黙ってしまいお地蔵様の様になります。
これを打破するのが、「リーダーのしょうもない発言」です。
部下は「そんな発言でもいいの?それだったら私も言ってみよう」と言う気持ちになります。
ちなみにアメリカ広告代理行協会の会長を務めたジェームス・ヤングは、「アイデアとは既存の要素の組み合わせだ」と述べています。
みんなが安心して発言できるようになると、より多くの情報の組み合わせが作れるので、アイデアが生まれやすくなるということです。
しょうもないと思う様なアイデアでもどんどん出すべきです。
頭の良い人が考え込んでアイデアを出すのではないのです。
みんなが意見を出しあった結果、それとこれくっつけたら良いんじゃない?というようなことが起こるんです。
ただし、勘違いしないでください。
心理的安全性はルールや義務ではありません。
自由に発言しても大丈夫という社内的な文化です。
そのため意識して続ける必要があります。
今回ご紹介した内容の他にも、心理的安全性を高めるために行えることは沢山あります。
まずは出来ることから少しずつ始めていただければと思います。