【経営者のためのコーチ活用法】GAFAを例に解説します

GoogleやApple、Amazonなど、世界的な企業のリーダーたちがコーチングを受けていたことをご存知ですか?才能に恵まれた彼らが、なぜコーチをつけるのか?それはメンタルケアのためです。今回は「悩みや不安を軽くしたい」「判断力を鈍らせたくない」という経営者の役に立つ動画です。


経営者こそメンタルケアが必要な理由

「まずはこちらをご覧ください。『経営者と健康プログラム』に関する意識調査です。

https://www.shinko-jp.com/column/chousa-kenkouprogram/

65.1%の経営者が「社員の健康状態が仕事の生産性に関係する」と回答しています。

ストレスで従業員1人当たり50万円〜70万円の損失が出ているというデータもあります。
そのため近年では健康経営やストレスチェックなどメンタル対策に取り組む企業も増えています。

しかし、こうした取り組みは従業員が中心で、経営者のことまで語られません。
小さな会社ほど、社長の心の状態が経営決断や実行力に大きな影響を及ぼします。

社長がメンタル不調になると、会社の危機を招きかねません。

皆様もご経験があると思いますが、落ち込んでいる時よりも気分が乗っている時の方が良いパフォーマンスにつながりますよね。
メンタルを充実させることで、適切な判断や的確な行動をすれば、より良い成果をもたらすことになります。

ちなみにメンタル先進国のアメリカでは、『管理職やリーダーの82%がコーチングを活用している』と、コーチング研究所の番匠さんは述べています。
それだけアメリカでは、コーチングを受けることが当たり前になっているのでしょう。

SDGsに近い考えで、長期的に持続可能な経営をするために、経営者としての責任を果たそうとしているのかもしれませんね。

ちなみに日本ではコーチングを受ける経営者はまだまだ少なく、上場企業でも経営者や役員がコーチをつけている割合は約12%程だと言われています。
従業員のストレスケアも大切ですが、孤独に戦う経営者こそ、メンタル対策が必要ではないでしょうか。

GAFAの経営者に学ぶエグゼクティブコーチ活用例

「経営者向けのコーチングをエグゼクティブ・コーチングと言います。
経営者のパフォーマンスを最大限に発揮できるようにサポートするものです。

GoogleやApple、Amazonなど世界的な企業のリーダーたちもコーチングを受けています。

これは『1兆ドルコーチ』という本により明らかになりましたが、世界を代表する企業の経営者や幹部もコーチングを受けていることは改めてコーチングの重要性を示しました。

また、マイクロソフト創業者のビル・ゲイツは2013年のTEDにて『みんなコーチを必要としており、フィードバックをくれる人は誰にでも必要だ』と述べています。

コーチングとは思考の整理を助けたり、心の奥にある想いを引き出すものです。
コーチがあなたの能力を上回っている必要はありません。

エグゼクティブ・コーチングのメリット

エグゼクティブ・コーチングには大きく3つのメリットがあります。
ここからは、その3つのメリットを活用法とともにご紹介します。

ビジョンが明確になる

コーチングでは問い掛けを通じて、胸の奥底にある想いを引き出したり、視野を広げることでアイデアを創造します。
これにより、経営者が何となく描いていたビジョンが鮮明になります。

ビジョンが鮮明になると、何をすべきかが明確になります。そのため、行動計画が立てやすくなったり、部下への指示も具体的になります。

つまり、コーチングを受けることで、経営の指針が定まっていくのです。

GAFAのような企業の経営者でも、忙しさやストレス、疲れによって、目的や存在意義を見失うことがあります。
だからこそ彼らは、自分と向き合い、思考と感情の整理をするために、コーチを活用するのです。

経営判断の質が上がる

人間は、自分の考えに沿った情報を優先的に取り入れる癖を持っています。
また、自分の経験や考えに当てはめて物事を解釈する癖を持っています。

こうした癖により、私たちの視野は限られたものになりがちです。
そこにストレスが加わると、さらに視野が狭くなりがちです。結果、適切な判断が難しくなります。

こうしたリスクを避け、より適切な判断を行うために、コーチを活用します。

コーチは、客観的な立場から問い掛けることで、情報や感情の整理をサポートします。
また物事の側面や他の見方を提示し、様々な角度から捉えるサポートをします。これにより、冷静・適切な判断が可能になります。

経営者の判断は会社の行く先を決めるものであり、今後を左右する重大なものです。
思考や感情の整理をしていないことは経営判断のリスクを抱えているのと同じです。

このことを理解しているからこそGAFAの経営者たちはコーチングを受けるのでしょう。

経営者の器を広げる

コーチングは、問い掛けることにより自分と向き合う時間を作ります。
自分を深く見つめる中で、コーチの問い掛けにより視野を広げていきます。

例えば、投資すべきかどうかの判断に迷う場合

何があるから踏み出せないのか?
何があれば踏み出せるのか?
もし、リスクがなければ投資するか?
リスクがあったとしても投資するとしたら、それはどんな時か?
あなたが大切にしたいものは何か?

このように、深掘ったり、広げる質問をします。
こうして普段言語化できていないことをどんどん言葉にさせることで、自分の中に在る想いやブレーキに気づいていきます。

そして、様々な角度から想いを実現する方法を検証したり、行動に対するブレーキを外すことで、思考や行動の幅を広げていきます。
すると、自分の器が広がっていくことを感じてもらえるでしょう。

会社は経営者の器以上に大きくならないという言葉がありますが、身につまされるものがあります。

器を広げるために大切なことは、内省と挑戦の両輪を回すことです。
内省にて、自分の想いや能力、置かれている状況や望む未来などを整理し、あらゆる角度から検証します。

そうして方向性を決めることで、必要な知識やスキルを習得しながら新たな挑戦をします。
あとは、ここから得たフィードバックをもとに内省⇨挑戦の繰り返しをすることで器が広がります。

コーチングはこの両輪をサポートします。
だからこそGAFAの経営者たちもコーチを傍に置くのでしょう。

こうして整理すると、プロのアスリートがコーチをつけるのと似ていますよね。

まだまだ日本ではコーチをつける方は多くはありません。

競合ひしめく自社の業界においていち早くコーチをつけることで、自分の能力を最大限引き出すことが出来れば、きっと、今までとは異なる結果が待っているのではないかと思います。

従業員やその家族の生活を担う者として、責任を果たすという意味でもコーチをつけることはとても価値あることだと思います。