心理的安全性をなくす管理職の無神経な発言【5選】

無意識に社員を追い込み、離職を引き起こす管理職がいます。
人手不足を防ぐには、心理的安全性のある職場環境を整えることが大切です。

経営者の方は、社内で見つけたらスグに指導できるようにしましょう。
管理職の方は、自戒の念を込めてご覧いただければと思います。


心理的安全性の低下で抱えるリスク

心理的安全性とは、自由に意見を言ったり、質問したり、過ちを認めたりできる状態のことです。心理的安全性の低下には以下の3つのリスクがあります。

自主性を奪うリスク

心理的安全性の低い環境では、提案や意見を出すことが無駄だと感じられ、熱意やモチベーションが低下し、仕事をただこなすだけの状態に陥ります。

自分を表現できる人々もいれば、そうでない人々もいます。だからこそ、心理的安全な環境を作り上げ、安心して意見を述べられる状況を整えることが重要です。

イノベーションの機会損失のリスク

イノベーションは異なる意見やアイデアから生まれるものです。
心理的安全な環境がないと、意見が出てこないため、イノベーションの機会が失われます。

トラブルの発見が遅れるリスク

心理的安全性が低いと部下は報連相を躊躇いがちになり、問題が大きくなる可能性が高まります。

早く報連相すれば、問題を早期に解決でき、生産性も向上します。報連相を怠る状況を作らないことが重要です。

管理職がやりがち!心理的安全性をなくす言葉

ここからは、管理職が口にすることがある、心理的安全性を損なう言葉5つについて解説します。

「それくらい当たり前だろ!」

知識が普通であるかのように振る舞い、質問をすることを恐れさせる言葉です。

質問を恐れると報連相が遅れ、心理的安全性が低下します。
管理職は質問を奨励し、自己発見を促す役割を果たすべきです。

「これぐらい簡単でしょ!」

出来ないことを責め、自信を奪う言葉です。
自信を失ったり、意欲を失ったりする可能性があります。
管理職は部下の能力を伸ばす手助けをし、前向きな姿勢を持つべきです。

「余計なことをするな(言うな)」

自主性を奪い、指示待ちの状態を生み出す言葉です。
個性を抑え、存在価値を認められない環境を作り出します。
管理職は部下の自主性を尊重し、価値を認める姿勢を示すべきです。

「誰の責任?」

責任の所在を追求する言葉で、悪者探しを助長します。
対処法や原因を追求することが大切であり、誰の責任かは関係ありません。
管理職は部下の責任を受け入れ、信頼を築くべきです。

「陰口」

本人のいない場で批判や悪口を言うことは心理的安全性を損ないます。心理的安全性を高めるためには、率直にコミュニケーションを取ることが必要です。

まとめ

心理的安全性を高めるとは、空気を読んで衝突をなくすことでも、部下の機嫌をとることでもありません。

相手と考えや意見が違っていたとしても偽りなく率直に発言ができるようにすることです。

心理的安全性を構築することで、より生産性の高い組織を実現しましょう。