組織を崩壊させる『社内の謎ルール』3選

生産性が低い職場は、管理職が「あること」を無意識にやっており、社員のパフォーマンスを悪化させています。
今回は「生産性が低い職場の特徴」をご紹介しながら「社員のパフォーマンス改善方法3選」をお伝えします。


社内ルールにはメリットもある

2021年8月、スターバックスがドレスコードを緩和したことが話題になりました。以前は髪の色を黒かダークブラウンに指定していましたが、今では何色でもOKになりました。社内ルールとは、各企業が独自に定めるルールのことで、業界や会社のカラーが色濃く表れがちです。外見的な要素から業務の進め方まで幅広く含まれます。社内ルールは、明文化されたものと暗黙の了解に基づくものがあり、これは様々なメリットがあります。

1つ目のメリット:組織の秩序を保ち混乱を防ぐ

ルールがあることで、勝手な行動を制限することができます。これにより、コンプライアンス意識やセキュリティが強化され、組織の秩序が保たれます。ただし、個人の自由を奪いすぎることや時代錯誤なルールは見直すべきです。

2つ目のメリット:生産性の向上

一定のルールを設けることで、全員が同じ方向で物事を考えることができ、情報の共有によって無駄な時間や作業を減らせます。適切なルールがあれば、業務のレベルを安定させることができます。

3つ目のメリット:企業文化を醸成する

社内のルールは共通の価値観や行動基準をもたらし、企業文化の基盤を築きます。社員がルールを守ることで、予測可能な組織文化が形成され、信頼性のある企業イメージが構築されます。

しかし、ルールにはデメリットもあります。2021年に行われた調査によれば、約4割の人が会社に「謎ルール」を感じており、そのうちの約7割がそのルールにストレスを感じ、約5割が退職を検討したことが報告されています。

組織を崩壊させる社内の謎ルール3選

1. ハラスメント系のルール

ハラスメント系のルールは、明文化されていなくても暗黙の了解として存在することがあります。
例えば、上司より先に帰ってはいけない、出社時間より30分早く来なければならないなどは、違法な可能性もあります。
これが続くと、社員のやる気と自主性を奪い、生産性が下がる負のループに陥ります。

2. 公正ではないルール

公正でないルールは、タバコ休憩は許されるが他の休憩はNGなど、不平等な扱いが含まれます。
組織心理学の分野で研究されている「組織の公正性」に基づいて、分配、手続き、対人、情報の4つの要素を意識することが重要です。

3. 過度に自由を奪うルール

ある程度の束縛は必要ですが、時代遅れや個人の意思を尊重できないルールは見直すべきです。
社員のやる気や自主性を奪うリスクがあります。

最後に

社内の謎ルールも遡ると出来た当時には それなりに意味があったのだと思います。

学校では「白い靴下しかダメ」「水筒に氷を入れたらダメ」というルールがあるケースを聞きますが、これもその当時の意図や背景があります。
しかし時代に合わなくなっているのであれば、ルールを変更することが大切です。
昔のままルールを放置することは、社員のやる気や自主性を奪うリスクとなりますので、一度社内のルールを見直していただければ幸いです。

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